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 あ、ごめん。

あ、ごめん。わたしも失言。サングリアを飲み干してしまったけれど、向かいのグラスが空くまで待つことにした。 だって、こんな時間は最初で最後かもしれない。あの夜、キスをした瞬間からそう思っている。わたしたちは、ただの同僚だ。 「渋い、っつうか、男から見ても色気があるっつうか」 「東にはないものだ。わたしと一緒」 「おまえと一緒にするなよ」 「可愛げと色気が足りないところは一緒でしょ」 わたしは東に、嘘ばかりついている。 あの夜の、熱のこもった目と掠れた声。甘いシトラスの隙間から漂っていた男の匂い。ひとたびワイシャツのボタンを外せば、隠された彼が溢れ出しそうで怖かった。...

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