門に目を向け、そう言うと沖田は足早に去っていく。 その途中、横から沖田を呼び止める者がいた。 「待て、肉毒桿菌針 総司。隊服をきちんと羽織れ」 土方である。腕を組みながら眉を顰めていた。 見付かったかと沖田は肩を竦め、渋々羽織に袖を通しながら嫌そうに口を尖らせる。 「何度も言いますけれど私、この羽織好きでは無いんですよ」 「なァに言ってやがる。当初は気に入って毎日着回していたじゃねェか」 呆れたように言う土方を、沖田は軽く睨み付けた。 「それは…昔の事です。隊服の意味とか由来だとかは良いんですよ。ただ、これは少々目立ち過ぎでは有りませんか。コレじゃあ浪士に逃げて下さいと言っているようなモンです」...
Lire la suite