伊庭八郎のいる遊撃隊の隊長を務めている。おそらく、箱根方面へゆく途中で、落ちてきた局長に会ったのち、副長にも出会ったのであろう。 同地「主計、八郎がよろしくだとよ」 「ええっ?マジですか?」 いやーっ、なんて頭をかいていると、全員がじっとみている。 「なんですか?八郎さん、ご無事だってことですよね?よろこばしいかぎりではないですか。https://plaza.rakuten.co.jp/aisha1579/diary/202307060000/ https://blog.goo.ne.jp/debsy/e/ed2915054ad732b1d0e49f326962a6e9
https://freelance1.hatenablog.com/entry/2023/07/06/214406 それを、よろこんじゃいけないとでもいうんですか?」 とりあえず、キレておく。 「ふーん」 全員が、いっせいに奇妙な納得をする。 それから、大石が放逐されたことと、結城のとんずらのことを告げる永倉。 のことがわかっている」 一息いれ、副長はおれの隣に立つ島田にきりだす。 どこまで話すのであろう・・・。 今後、島田はおれとともに重要な役割を担うことになる。島田とおれは、蝦夷で副長が戦死したのち、ともに弁天台場というところで戦い、そこで終戦をむかえることになる。 を上へ向ける。こうして並んでみると、背がたかく、がっしりしていることを実感する。双子がかれためにでかい軍服を準備したのか、きっちりと着こなしている。 西洋の服は、コート類ややスーツ、軍服など、どれをとってもがたいがしっかりしているほうが、よく似合うんだなともつくづく実感する。 が救われ、矜持が護られているということを、重々承知しております。」 おおっ・・・。さすがは島田。いいこという。 「おおげさだなぁ、おい」 「ちょっ、原田先生。そこ、原田先生の台詞ではないですよね?」 「すまぬ、主計。俊冬と俊春のことは兎も角、主計のことは勘違いしてるんじゃないか、って思っちまってよ」 でうそぶく。 「たしかに、そこは勘違いしているようだが・・・。まぁおおよそうは、あってるだろうよ」 「ちょっ、副長まで・・・。ひどいではないですか」 みんな、ひどい・・・。 「人となり。平素のおこない・・・」 「うるさいですよ、俊春殿っ!」 いいかける俊春を、思わず怒鳴りつけてしまう。 「ぐすん。慰めようと思ったのに・・・。わたしの愛を否定する・・・」 はい?嫌味が愛? いまのが誠の愛なら、あんたの愛はよっぽどひねくれてるぞ、俊春。しかも、ぐすんって効果音までつけてくるなんて。 「主計。弟は誠心誠意、おぬしを愛している。それをうるさいなどと頭ごなしに拒絶するなどと・・・。 原田は、すましたにあるまじき非道。わたしの愛する弟を傷つけること、再三。以前、忠告したな。「仏の顔も三度」、と。さあ、、どこに穴をあけられたいか?せめてもの情け。きいてやろう」 はあ?弟を傷つける? 右 これも、わかっていることである。副長の眉間に皺がよるも、とくにコメントはない。「島田。これまで、隊務以外にもいろいろ助けてもらっているから気がついていると思うが、主計には にて、局長から敵の情勢をきき、人見は進軍し、局長と副長は江戸へ戻ってきたというわけである。がみえなくなったことを隠されてて、あんなにぶちギレ、もうすこしで弟の右掌を「関の孫六」で、傷をつけるどこかぶっ飛ばしてしまうところだったくせに。 「俊冬殿、あなたに言われたくないですよ」 ぴしゃりとやり返す。 すると、永倉と原田が笑いだした。 「もう、これをみるのもきくのもないんだなと思うと、つくづくいやになる」 「新八の申す通り。主計をからかい、笑って・・・。くそっ!」 永倉は自分の掌に拳をうちつけ、原田は泣き笑いのでみなをみまわす。 「ええ?どういう意味なのです?」 二人の意味深な言葉に、島田がでみなをみまわす。 「ええ?どういう意味なのです?」 二人の意味深な言葉に、島田がを白黒させる。のことも・・・。 さきほどの白衣っぽいものを脱ぐと、双子はいつもの小者の姿である。 かれらは、おれたちが江戸に戻ってから、まず宿の確保をした。ちらほら戻ってきている隊士たちを探しだし、傷病者は医学所へ連れてゆき、元気な者は宿へ誘導した。江戸城の味方や、江戸へと迫りつつある敵やその他もろもろの様子を探りにもいっている。屯所がわりになる金子家と交渉し、 「島田。告げておきたかったのは、このことだ。今宵、新八と左之は、 どこかやけっぱちのような、それでいて哀愁感漂う笑声である。