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厨で、後片付けを手伝う

 厨で、後片付けを手伝う。相棒は、厨の入り口でいつものようにお座りしている。 

 

 おれだけでなく、組長三人も手伝っている。さきほどの話が、気になるのである。 

 

 隊士たちは、http://hk2019work.egloos.com/7151281 https://www.evernote.com/shard/s330/sh/3944e417-c8e3-d602-b1d3-4fc6b4e93e86/PTYbS1je96bTcoZ0aMr6PQJt_15HY2VeeTvqlefyYAhRdPHRnZPPVRiHKA https://shadow.anime-voice.com/Entry/4/  それぞれ自由に過ごしている。子どもらは、双子のお土産の柿羊羹やら饅頭やらを寝室に持ち込んで、パジャマパーティーとしゃれこんでいる。

 

 

「土方さん、きたか?」 

 

 永倉の笑いを含んだ問い。全員が、厨の入り口に注目する。 

 

 副長が、相棒の頭を撫でてから入ってくる。 

 

「かっちゃんは、すっかり酔って眠っちまった。怪我をおして、いろいろ動いてるからな。疲れてんだろうよ」 

「そりゃあ、あんただっていっしょうだろうか、土方さん?」 

 

 原田が苦笑しつつ指摘する。副長は、それに苦笑でかえす。 

 

「さっきは、とんだ邪魔がはいっちまった。正直、あの人らの話は頭に入らなかった。いろんな意味でな」 

「ああ。大鳥さんの態度にぶったまげたが、おまえらの話のほうが気になってる」 

 

 副長と永倉がいい、全員が双子に注目する。 

 

 双子は片づけをおえ、マイ包丁と俎板を丁寧に所定の位置に置く。それをおえると、俊春が薬缶から全員分の白湯をいれて配ってくれた。 

 

 厨は寒い。竃の火は消えているため、双子が七輪や火鉢に火を入れてくれる。 入り口からもろに寒風が吹きこんでくる。壁からは隙間風が、こちらも容赦なく吹き込んでくる。双子以外、無意識のうちに自分で自分の身を抱きしめてる。 

 

 これまで、この寒さのなかを苦行のごとき恰好をさせられたこともあったが、軍服のシャツ一枚というのも、かなりの苦行である。 

 

 やっぱヒートテックだよなと、これでもう何十度目か実感する。 

 

「兼定、おれが許す。入ってこい」 

 

 副長が厨の入り口にちかづき、相棒においでおいでをする。 

 

「ちょっ、副長、不衛生です。入れてはなりません」として、ここははっきりしておかないといけない。 

 

 全員が、相棒も含めてであるが、奇妙なでみてくる。 

 

「不衛生?京の屯所で洗ってたじゃねぇか。あんときゃ、おれのでみてくる。 

 

「不衛生?京の屯所で洗ってたじゃねぇか。あんときゃ、おれのに傷つけやがって、もうすこしで婿にいきそびれるところだった」 

「副長の、相棒を洗ったことがある。レトリバー種でない相棒は、シャンプーが好きではない。いや、ぶっちゃけ大っ嫌いである。 

 

 非番だった二番組と十番組の隊士たち、組長や子どもたち、局長まで参戦し、犬一頭をシャンプーするのにてんやわんやの大騒ぎになった。 

 

 その際、副長が外出さきから戻ってきた。相棒をつかまえようとし、顔面から見事なスライディングをかましたのである。 

 

 そのとき、に傷をこさえたのである。 

 もちろん、いまの双子ほどのものではない。ましてや、俊冬の右頬のおおきな刀傷ほどのものでは・・・。 

 ほんのかすり傷。その証拠に、数日のうちにはかさぶたとなり、数週間後にはきれいさっぱり消え去った。 

 

 一生残る傷、ではない。それを、嫌味ったらしくいうなんて。「申し訳ございませんでした。あの件は、この主計の不徳のいたすところでございます」 

 

 目には目を。嫌味には嫌味でもってかえす。わざと深々と頭を下げ、おおげさに謝罪する。 

 

「ありゃみものだった。いいじゃないか、土方さん。あんたも傷の一つや二つ、つけといたほうがだぜ。なぁ左之?」 

「新八のいうとおり。鬼っぽくなっていいかも」 

 

 永倉と原田の現代チックな表現に、思わず拳をうちあわせる。 

 

 どんどんアメリカ人っぽくなってきている。 

 

「ねとぼけたこといってんじゃねぇっ!傷など必要ねぇ。おまえらの鬼っぽくなっていいかも」 

 

 永倉と原田の現代チックな表現に、思わず拳をうちあわせる。 

 

 どんどんアメリカ人っぽくなってきている。 

 

「ねとぼけたこといってんじゃねぇっ!傷など必要ねぇ。おまえらのなんだよ」 

 

 副長の反論。ビューチフルは残念だが、してやられた。 

 

 双子と斎藤が笑いだす。永倉も原田も、そして、副長自身も。もちろん、おれも。腹がいたくなるほど、笑う。 

 

 厨のなかにちゃっかり入ってきている相棒も、「ケンOン」笑いをしている。 

 

 このひととき・・・。このときが、ずっとつづいてほしい。 

 いじられたっていびられたっていい。このときが、つづくのなら・・・。 

 

 ひとしきり笑ったのち、いよいよ、双子の話をきこうと・・・。 

 おっと、そのまえに厨の引き戸を閉めようとちかづくと、子どもらが入り口からなかをのぞこうとしているのに気がついた。 

 

「どうしたんだ、みんな?」 

「菓子がなくなりました」 

「喉がかわきました」 

「もっと菓子がほしいです」 

 

 子どもらは、口々に要求をたたきつけてくる。 

 

「外は寒いから、みんな、なかに入って」 

 

 とりあえず、厨のなかに詰め込む。 

 

「兼定」 

 

 

 子どもらは、われさきに相棒に抱きつく。相棒は、慣れたものである。すました 

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