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この夜は、金子家の

 この夜は、金子家の人々だけでなく、軍鶏と卵を提供してくれた一家と、お米を差し入れてくれている一家、例の女児の一家も招待しての夕餉とあいなった。  まずは、そのまんまの姿から毛をむしり、内臓をとりだし、各部位にわける。熊や猪にくらべてちいさい分、作業もずいぶんとすばやい。双子は、どんどんこなしてゆく。スーパーやかしわ屋、もとい鶏肉屋で並ぶのとおなじ状態になったものを、水と塩、砂糖を混ぜ合わせたスポーツドリンクに15分ほどつけておく。https://plaza.rakuten.co.jp/aisha1579/diary/202308190000/ https://blog.goo.ne.jp/debsy/e/0348f6d97998b879ad8c5d478c4b81c2 

https://blog.naver.com/nav3656/223187993919  肉の臭みを軽減し、柔らかくジューシーにするためである。そして、鶏ガラはスープに。双子は、そのスープに、仕入れてきた椎茸や西洋のソース、蜂蜜、醤油を加え、独自のソースをつくった。それをなめさせてもらうと、独特のにおいはないものの、オイスターソースに似ている。  残りのスープは、葱のつかわないところや昆布などと一緒に灰汁をとりのぞきつつ、だし汁に仕上げる。  そのだし汁に、砂糖、醤油、塩、酒、なんちゃってオイスターソースを入れ、そこにスポーツドリンクにつけておいた軍鶏肉を投入、火がとおりそうなところで長葱を入れ、一煮立ち。これで、下煮は終了。    卵は、割り入れてから箸で三、四度かき混ぜる。けっして卵白と卵黄が混ざらぬようにする。  白米は、通常より水を一割ほど控えて30分ほど浸し、竈でたく。炊き上がったら、丼に。ただし、今宵は人数がおおいため、丼だけでなく深さのある器をかき集めなければならない。  小鍋に、さきの下煮した軍鶏肉と長葱をだし汁とともに入れ、ぐらっとにたったところでといた卵を、卵黄がなるべく入らぬよう箸をつかって投入する。それに火が入って白くなるまでに、卵黄部分を混ぜ入れる。二段階に分けるのは、卵白より卵黄のほうが火の通りがはやいためであるらしい。  一呼吸火が入ったところで火を止め、丼に盛られたご飯の上にさっと流しいれる。その上に、刻んだ三つ葉とちぎった海苔を少量ずつのっけて終了。  双子とおれたちが打った蕎麦のかけ蕎麦を、汁物がわりに添え、ついでに女児の祖母メイドの沢庵などのお漬物が添えられたは、隊士たちから順番に食したが、金子家やゲストは、だれもが言葉もなかったようである。  どの。 も、じつに幸せそうである。言葉など必要ない。そう、グルメリポーターではないのだから、静かに堪能してもらえたらいいのである。  あきらかに量がおおいであろう女児ですら、がつがつと一心不乱に完食した。  そして、ゲストはおいしいもので腹いっぱいになり、幸せいっぱいで家路についた。 「これが、「親子丼」か」  局長、副長、島田、蟻通、尾関、安富、中島が、膳の上で金色に輝く親子丼をまえに、歓喜のになっている。  沢と久吉もまた、部屋の片隅で縮こまり、同様にうれしそうにみている。  親子丼の由来について説明する。  そして、試食。  やはり、だれもなにもいわない。ってか、いえるわけない。わざと、濃いめの味付けにしてある。おれも、この濃いめの味付けにすっかり慣れてしまっている。 「めっちゃおいしいやん」  関西弁で怒鳴りたい。卵のふんわり感は、現代でもこれほどまでに感じたことはない。そこそこ有名な親子丼をだす店でも、これほどの親子丼を食したことはない。  だめだ・・・。双子、悪魔すぎる。これ以上、悪魔のつくる食事を食したら、でなくなってしまう。  それこそ、悪魔に魂をうることになる。  その結果は?メタボから成人病へ・・・。悪魔の至高の食事と引き換えに、寿命を捧げることとなろう。 「それにしても、ふわふわ卵以上の食感に味付けだ」 「軍鶏が、これほどうまいとは」  局長と副長も絶賛である。 「これはうますぎる。組長たちがいたら、さぞおおよろこびしたであろう。四、五杯はかるくいったにちがいない」  島田である。かれのいう組長たちとは、永倉と原田である 「ゆえに、いなくてよかった」  そして、かれにはまだつづきがあった。 「はあ?島田らしい。自身で独り占めにしたいがために、か?」  即座に副長がツッコミ、みなの笑いを誘う。  部屋のすみのほうで、久吉と沢も

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