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まぁたしかに

まぁたしかに、あんな立派な裃姿で江戸の町をあるいていたら、目立ってしょうがない。  そういう細かいところにまで気を配っている俊冬は、さすがである。  そんなこんなでついたさきは、板橋宿から徒歩三十分ほどあるいた、中山道をはずれたところにある集落の空き寺であった。 

https://plaza.rakuten.co.jp/aisha1579/diary/202309020000/ https://freelance1.hatenablog.com/entry/2023/09/02/185333?_gl=1*c4o9q5*_gcl_au*NDk5MTMyMTEwLjE2OTI0NTg3NDE.  https://ameblo.jp/freelance12/entry-12818807916.html  月明かりの下、すこしさきに藁ぶき屋根の民家が数軒、ぼーっと浮かび上がっている。もちろん、この時間帯である。灯火が灯っているわけもない。それらも空き家なのかどうかはわからない。  そんなにおおきくはない。  夜目になれたでざっと確認したところ、くずれかかっているお堂のなかには、ご本尊らしきものがみとめられない。とっくの昔に盗まれたのであろう。  ボロさ加減から、百年かそれ以上の間放置されている可能性がたかい。    ぞろぞろと入り込んだ。島田が蝋燭に灯を灯したので、さしておおきくない内部がぼーっと明るくなった。その明るさのなか、再度内部にはしらせた。  意外にも、塵芥が積もりに積もっている感がない。屋根も床も壁も、ところどころ穴があいていたり崩れてはいるが、風雨をしのぐには問題はないだろう。  ホームレスや旅人が、ときおり利用しているのかもしれない。 「ったく、こいつらはできすぎてる」  穴やくずれかかっている箇所を避け、思い思いに胡坐をかいた。 は、俊春のほうへ向けられいる。  相棒もあがりこんでいて、俊春のうしろで丸くなっている。 「事前に、ここまで準備してやがった。がくるってこともみこしてな」  副長はきれいな右掌を伸ばすと、おれの右隣で正座している俊春の頭をがしがしとなでた。 「主計、それから利三郎、返しておこう」  島田は背に負っていた籐駕籠を引き寄せると、そこにおおきくて分厚い掌をつっこみ、二振りの刀をとりだした。それから、をそれぞれに手渡してくれた。 「主計、これもだ」  島田は、つぎに懐に掌をつっこみ、懐中時計をとりだした。それも渡してくれた。 「之定」は左太腿にくっつけるようにして床に置き、懐中時計は軍服の内ポケットにいれた。 「俊冬は、忠助に託した文のなかに『万が一のときにはここにこい』、と記していたんだ。きてみりゃ、四人分の衣装が準備してあるじゃねぇか。おれと島田だけじゃねぇ。こいつらは、新八と左之もくるってこともよんでやがったってわけだ。だろう?」  がしがしと頭をなでつづける副長の掌の下で、俊春がひかえめに笑みを浮かべる。 「ゆえに、島田とここで着替え、新八と左之の分をもって板橋にひきかえしたってわけだ。そうしたら、刑場のちかくでいかにもってのが二人、うろうろしてやがる」  苦笑を浮かべる副長。  副長は、再会をよろこぶよりもまえに、永倉と原田に変装させたにちがいない。  なるほど・・・・・・。  だからこそ、あのとき、俊春はすぐにみやぶれたってわけだ。  なぜなら、自分たちで準備したものだからである。  それにしても・・・・・・。  双子は、よみや推測というよりかは確信していたわけだ。  副長と島田、そして、永倉と原田が板橋にあらわれる、ということを。 「利三郎、主計、俊春・・・・・・。誠に、無事でよかった」  副長はもう一度俊春の頭をなでてから、おれたち三人をみまわしていう。    そのいい方があまりにも切なすぎて、またしてもつよい哀しみに襲われてしまう。同時に、緊張の糸がぷっつりと途切れるの感じられる。  ゆえによりいっそう、大泣きしてもいいかもって脳内変換されているのかもしれない。 「それにしても、原田先生は靖兵隊を抜けたんですよね?永倉先生は?」  尋ねると、原田が応じる。 「っから気にいらなかったからよ。一応、おれたちが副隊長ってことにはなってるが、やる気のない旗本の坊っちゃんたちがでかい面してやがる。敵のにおいがしはじめると、そりゃぁもううまい具合に避け、ふらふらと移動するって寸法だ。いっしょについてきた  副長が、開口一番そういった。そのらも、不信感のかたまりになっててな。おれが抜ける際に林信と矢田を誘って抜けたんだ。あいつらには、中山道の深谷宿でまつよう、いいおいている。おれは、やはり気になってな。一人、江戸に戻ってきたってわけだ。それに、新八とは江戸で会う約定をしてたんでな。あれから、二人でみにゆこうって話し合って決めたんだ」  原田は、そういっきに語りおえた。    林信とは

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