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はおっもとじゃ。

はおっもとじゃ。そいに、まさか新撰組ん幹部が、おいどんの護衛をしちょっと、いったいだれが思うやろう。そいを疑い、信じんこっはあってん、信ずっことはまずあいもはん。万が一にも露見すっようなこっがあったや、おいどんな脅され、人質にとられちょっちゅうじゃ。それから、堂々と総督府から去ればよかだけんこっじゃ」 「そんたおもしてか。残念じゃ。おいどんめこごたっじゃ」 「清隆んいうとおりじゃ。おいどんも、同伴しよごたっじゃ」 https://freelance1.hatenablog.com/entry/2022/11/23/013534?_ga=2.44789152.508357057.1669134896-1973983587.1663349413 https://www.liveinternet.ru/users/freelance12/post496568780// https://www.bloglovin.com/@freelancer10/11809711  黒田と「プレ〇リー」こと村田は、にやにや笑いながら残念がっている。  こういう西郷の無謀っぷりは、かれらの間ではフツーなんだろうか。  まだ立ち直れずにいるところに、副長が大笑いしはじめた。 「西郷さん。心から礼をいわせてくれ。あんたのそういうところ、かっちゃんに、近藤勇にそっくりだ。正直、心んなかではまいってたところがあったが、あんたのおかげでだいぶんと晴れてきた。つくづく、敵であることが残念でならない。それから、近藤にあわせてやりたかったよ」  副長にここまでいわせるなんて・・・・・・。  西郷隆盛。やはり、でかいである。  それにしても、副長のロス感とへこみようは、おれたちが感じている以上のようだ。  篠原がもってきてくれた薩摩藩の士官服へと、おれたちはまた着替えることになった。  総督府は板橋にある。に向かうことになるとは・・・・・・。  しかし、ナマで大村をみたいという気持ちの方が、正直勝っている。  半次郎ちゃんと別府以外は、それぞれの軍に戻るらしい。  ここで別れれば、つぎに会うときは戦わねばならない。  たとえ、戦うことが本意ではないとしても。  坂本が薩摩にもたらせたのは、長州との表面上での和解や武器弾薬、やもろもろの物資だけではない。  握手やハグという、西洋の習慣をもたらせていたようである。  かれらとは、握手で別れた。    いや、訂正しておく。 『迎え酒』でご機嫌な黒田と、うれしがりの現代っ子バイリンガルの野村だけは、ハグをやっていた。  いい連中である。西郷を心から敬愛し、一心に従う熱い男たちである。  会えてよかった。心からそう思った。だが、その分、残念でもある。    敵であることが、戦わねばならぬことが、ただただ残念でならない。    町駕籠で向かうという。できるだけ、目立たぬようにするというのが、西郷の流儀らしい。護衛役は、本来は半次郎ちゃんと別府だけであったらしい。  江戸にはまだ、幕府軍が残っている。彰義隊のように、隊として機能していなくても、個人や小グループで動いている者もすくなくはないだろう。そういった者が、たまたま西郷をみつけ、襲ってきたとすれば?  西郷は、半次郎ちゃんと別府をガチで信頼しているんだろう。  もっとも、幕府側に「人斬り半次郎」を倒せる者がいるとは思えないが。  すくなくとも、いまだこのあたりでうろうろしている幕府側のは、あからさまに反旗を翻して抵抗しているわけではない。マジで抵抗するんなら、彰義隊にくわわって上野にいるか、江戸からでてどっかの隊にくわわり、各地で戦っているはずである。    いまだに残っているのは、優柔不断か勇気がないか、敵に取り入ろうとしているか、そんなところであろう。    もちろん、なかには事情がある者もいるにちがいない。    本人や家族、知人が病とか怪我をしているために戦いに参加できなかったり、戦にいこうとしたが止められたり、などなど。  それぞれの事情があるかもしれない。  いずれにしても、半次郎ちゃんをどうにかするまでに、どっからともなくどこかの藩の小隊が駆けつけるにちがいない。  いまや は、敵軍であふれかえっているのだから。  やってきた駕籠屋には、ひきとってもらった。厳密には、駕籠だけ貸してもらい、夕刻、その駕籠をひきとりにくるようお願いしてかえってもらった。    かりた駕籠は、町駕籠のなかでも最高級の  またしても駕籠と呼ばれるものである。これは、引き戸がついていて、外からなかがみえないようになっている。  その駕籠を、俊春がメインで永倉と島田が交代で担いでいる。  大学生時代は車夫のバイトをずっとやっていたが、駕籠は経験がない。    薩摩藩蔵屋敷を出発するまえに、からの駕籠を担がせてもらった。情けなくも、数分担いでいただけでふらついてしまった。  見た目80kgは軽くオーバーしていそうな西郷がのれば、とてもではないが担げそうにない。  またしても、へたれなところが露見してしまった。  それにしても、俊春たちが軍服のシャツとズボン姿で駕籠を担ぐ様は滑稽である。  あっ、負け惜しみではない。ほんとうに滑稽にみえるのである。 「昔、駕籠舁をやっておったからな」 「はいはい。わかっていますよ、ぽち」  先棒を担ぐ俊春とならんであるいている。  かれと俊冬は、異世界転生で勇者一行でも運んでいたんだろう。  おれが軽くそうあしらうと、おれたちの間にいる相棒がにらみあげてきた。

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