を向けると、それに全員がならう。 市村と田村もそれにならってから、おれたちもいっしょにいたのだと思いだしたようだ。 「あ、の主計さん。って、主計さんってなんて名字だっけ?」 https://plaza.rakuten.co.jp/aisha1579/diary/202309220000/ https://blog.goo.ne.jp/debsy/e/ef48108fa1f02cad561dcd11bcea0445 https://freelance1.hatenablog.com/entry/2023/09/22/231256?_gl=1*psxwl2*_gcl_au*NDk5MTMyMTEwLjE2OTI0NTg3NDE. その市村の紹介の仕方に、いつも生真面目でいろんな意味でポーカーフェイスを保ちつづけている久吉がぷっとふいた。ふいてから、あわてて「失礼をいたしました」とぺこぺこ頭を下げる。 てか、『それ』呼ばわりの副長もだが、おれなんて相棒のおまけになってるし、しかも姓を忘れられてしまっている。 「ったく。おれも甘くなったもんだ」 隣で、副長が苦笑している。 まだ泰助ら日野出身の子どもたちがいたなら、「馬鹿野郎っ!ちゃんと紹介しやがれっ」と雷を落とす事案である。 「なんてごどだべ。「鬼の副長」の土方歳三殿だが?」 子どもらは、たがいのをみあわせながら騒然となっている。 よかった。イケメンより「鬼の~」ってほうでしれわたっているんだ。 って、また副長ににらまれた。「失礼いだした。おらだぢは、白虎隊さ属してるんだ」 一番年長っぽい子がいい、かれらはあわてふためき、押し合いへし合いしながら整列しようとする。 が、あわてるものだから、もみくちゃになっている。 ちょっとかわいいかも。 「いいから落ち着け。うちの餓鬼どもよりかは、ずっと礼儀がなっていてらしい。かまわぬ。おれに礼をとる必要などない」 副長が笑顔でいってやると、かれらもやっと落ち着きを取り戻した。 とはいえ、ちゃんと直立不動の姿勢はとっている。 「新撰組副長土方歳三だ。うちの餓鬼どもが世話になっているらしいな」 「白虎隊士中二番隊のです」 さっきのリーダーっぽい子が名のった。 その名前は記憶にある。生き残った子の一人である。 たしかかれは蝦夷に渡り、生涯、元白虎隊士であることを語らないはずである。 かれの死後、親族が仏壇かなにかを整理していたときに、かれの手記らしきものを発見したのである。 その発見は、平成に入ってからであったと記憶している。 もしかすると、酒井は生き残ったことにうしろめたさを感じていたのかもしれない。 「おなじく、二番隊士です。おらだぢの方が、新撰組の方々にお世話になってるんだ」 ひときわ体格のいい子が堂々といった。 伊東悌次郎だって? くそっ! この子は、自刃してしまう子である。 たったの十五歳である。それなのに、飯盛山でほかの六名の仲間と自刃してしまうのだ。 「土方殿の噂はぎいでる。ぜひ、おらだぢに剣術の稽古つけでくんちぇ」 伊東って名だから、というわけではないのだろう。 副長ラブのおねぇ、もといとおなじ漢字の伊東は、副長にとんでもないことを要求してきた。 会津藩では、副長に関してどういう噂が流れているんだ? 沖田と俊春の対決の際、藩主であるで副長のチートな攻撃をみているはずなのに……。 会津藩よ、大丈夫なのか? 伝言ゲームや尾ひれ的に、誤って拡散されてしまっているにちがいない。 副長は、たいしたことないない」 副長がおれのダダもれのかんがえをよんでにらんでくるよりもはやく、市村がダメだしをした。 そのストレートすぎるダメだしに、またしても久吉がふいた。それでまた、「申し訳ございません」とぺこぺこ謝る。 市村よ。いくらなんでも、一応上司にして庇護者なんだぞ。それを、そこまでいうか? そこがやはり、大人と子どものちがいなんだな。 おれは大人だから、同様のことを思っていてもけっして口にだすことはない。心のなかでオブラートにくるんだとしても、口の外にはださないといいきれる。 って、また副長ににらまれた。 「ぽち先生がかえってきたら、教えてくれるよ」 「うん。副長なんかより、ぽちたま先生の方が、ずっとずっと強くて教え方もうまいから。すぐに強くなれるよ」 なんてこった。よりにもよって、副長と俊冬俊春の最強の双子を比較するか? レベルがちがうどころか、そんなものはカオス状態で草でしかない。 って、またにらまれた。 「局長をたまに、副長をぽちに譲った方が、餓鬼どもはよろこぶだろうよ」 副長が、久吉とおれにつぶやいてきた。 「か、かようなことはございませぬ」 久吉は、超大人である。神対応でソッコーかわす。 おれは、ムダに反応せずスルーしておく。 こういうことは、そうするにかぎる。 って、また副長ににらまれてしまった。 「酒井君、伊東君。おれが 「だめだめ。