それに今まで雇った女中が逃げるように辞めていった原因が芹沢にある以上,どっちにしろ関わらせたくは無い。
まだまだこれから三津をこき使う予定だ。
手放す訳にはいかない。
幸い三津が遭遇したのは梅ただ一人。要注意人物ではあるが芹沢ほど厄介ではない。
それでも土方には面倒な事になりそうな予感がしていた。https://lorenzoxtfal.blog2learn.com/56171105/trade-stocks-commission-free-fxtm-global-online-trading https://statusvideoapp93581.csublogs.com/13131034/what-are-options-trading-call-and-put-options-explained https://3square.in/2022/03/19/contrasting-obamas-health-plan-and-the-british-nhs/
『何であいつはこの短期間で問題の中心にいやがるんだ。』
むしゃくしゃして文机の上の半紙を丸めて壁に投げつけた。
それから低い声で唸りながら色々と思案を巡らせる。
「あぁ…それも有りか…。」
この時土方が思いついた案に振り回される事になるなんて,三津はまだ知らない。三津が屯所に来るにあたって,決めていた事がある。それが芹沢一派との隔離。
事の発端は数週間前。
芹沢が商家を焼き討ちした事件の後,松平容保公に黒谷まで呼び出しされた。
呼ばれたのは近藤,山南,土方の三名で問題を起こした張本人ではなかった。
その時点で自分たちが何をしなければならないのか,三人は薄々感づいていた。
――芹沢及びその一派を粛清せよ――
言い渡されたのは予想通りの内容だった。
『まっ当然っちゃ当然か…。』
土方は今まで芹沢が起こして来た問題を思い返した。
この時は三津を隔離するなんて考えもしなかった。
三津は変わり者だから屯所にどんな奴が居ようとも,のらりくらりと上手くやり過ごせる気がしていた。
「新しい女中さんが来るのに,来て早々に身内が死ぬのを目の当たりにしては分が悪いと思わないかい?」
それも幹部が死ぬ予定なのだ。
ならば初めから会わせない方がいいんじゃないか。
それが山南の配慮だった。
「相変わらずだな山南さん。俺らは常に死と隣り合わせじゃねぇか。
いつ誰が死んでもおかしくないんだぜ?」
そんな甘い配慮はいらないと噛みついたが,近藤は山南の意見に賛同して三津の隔離が決まった。
『今思えば山南さんの意見に乗って正解だったな。
来ていきなりあんな目に遭って,その上血生臭いものを見たらこき使う前に使い物にならなくなる。』
ただ梅の事まで頭が回っていなかった。
土方は自分の詰めの甘さを悔やんで眉を顰めた。
夕餉を前に腕を組んだままの土方の横にちょんと座り,三津はその渋い顔を覗き込んだ。
「土方さん?何か嫌いなもんありました?」
箸も持たず膳と睨み合っているのを不思議に思った。
「煩い!」
突然現れた悩みの種に無意識で拳骨をお見舞いしていた。
ごんっと響いた鈍い音に他の隊士たちの箸を持つ手が止まる。
「痛いやないですか!」
三津は頭を押さえて目を潤ませながらも土方を睨みつけた。
『俺だって色々あり過ぎて頭いてぇんだよ。』
原因の一つはお前じゃないか。
お前が梅に見つからなければ良かったんだ。
じろりと三津を睨みながらその両方のこめかみに拳を捻り込んでやった。
「私が何したって言うんですかぁ…。」
「俺を苛々させてるだろうが。」
私が近付く前から難しい顔だったじゃないか…。三津は誰か助けてくれないかと目をきょろきょろと動かした。
その時,仕方ないなと笑みを浮かべた総司が静かに箸を置いた。
「土方さん,三津さんを気に入ってるのはよぉーく分かりましたから。
見せつけるのは止めてもらえます?」
『沖田さん…。
私の寿命縮める気や…。』
こめかみに当てられた拳がぐいぐいと食い込んでくる。
さっき以上にピリピリとした空気に他の隊士たちの血の気は引いていく。
「総司は黙ってなさい。土方くんも大人げないじゃないか。お三津ちゃんは君を心配して声をかけてくれたんだから。」
これ以上空気が悪くなっては適わんと山南が救いの手を差し伸べた。