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総司は戸を閉めてからあれ?

総司は戸を閉めてからあれ?っと首を捻る。 自分は何しにここへ来たんだっけ。 『それにしても土方さんに面と向かって啖呵を切れる三津さんは凄いな。』 女子ならまだしも,うちの隊士でもそんな事が出来る奴はいない。 感心しながら自室へ戻ろうとしたところで山南とばったり遭遇した。 「もう話はついたのかい?」 総司からさっきほどの憤りは今は感じず,山南は納得したと勝手に思って穏やかに笑みを浮かべる。 「話?……あっ!」 そうだ,自分は土方に物言いをつけに行ったんだった。 「山南さん有り難う!」 総司は回れ右で土方の部屋へ引き返した。 「土方さん!」 再度豪快に障子を開け放つと三津は頬をつねり上げられている真っ最中。https://lefuz.pixnet.net/blog/post/123855160 http://janessa.e-monsite.com/blog/--97.html  https://www.evernote.com/shard/s729/sh/3fb846ba-c76e-68ca-60d3-8c38f9b8daa0/or1WwROOqsUxBri7ZRKyrTCFNWymCudeoNQWKg3MBBym3bKVNranAp6_eQ  「総司!急に戸を開けんじゃねぇ!」 「急に開けられて困るような事しようとしてたんですか? また三津さんを玩具みたいにして!」 今度こそ物申す! 土方の手を払いのけて三津を奪い取った。 「変な想像してんじゃねぇよ。 こいつは俺に恩返しに来たんだ。俺に尽くして当然だろうが。」 なぁそうだろ? 土方は三津を一瞥してから大きな溜め息をついた。 総司のしつこさにうんざりだ。 しつこいってもんじゃない。こう言う奴を何て言うんだったかな。 「……女々しい。」 そうだ女々しい。 不犯を誓った癖に三津が何処で何をしてるか気にしてるじゃねぇ。 「女々しいとは聞き捨てなりませんね。 私は正当に小姓にする必要はないと言ってるんです。」 ちらっと三津が運んできた布団に目をやる。 『一緒に寝る必要もないでしょうよ。』 土方だって鬼である前に狼であって変な気を起さないとも限らない。 「沖田さんがそう言ってくれるのは嬉しいですけど,私は土方さんの性格真っ直ぐにする為に小姓やりますから!」 三津から土方への宣戦布告が出た。 『あーあ…。三津さんの頑固な所が出ちゃったじゃないか…。』 こうなれば三津が聞く耳を持たないのは分かる。 それに加えて負けず嫌いなのも忘れてはいけない。 「はっ!そりゃ楽しみだ。」 土方もやってみなと挑発する。 またも総司の存在を無視して二人は睨み合った。 『土方さんが三津さんに想いを寄せてるなんて発想に至った自分が本当に恥ずかしい…。』 これから先どうなるんだろうか…。 総司は遠い目をした。「三津!三津!」 土方が廊下から大声で叫べば,三津はどこからでも駆けつける。 こうして呼ばれる時は大抵どうでもいい雑用なのだが全てをほっぽりだしてでも飛んでいく。 だって小姓なんだもの。 「何でしょうか?」 掃除の途中だった三津は姐さん被りにたすき掛けで,声の主に駆け寄った。 「総司を道場へ連れて来い。」 「は?」 それも仕事なのか? 思わず文句をこぼしそうになった口を慌てて塞いだ。 『めっちゃ怒ってるやん…。』 腕を組んで仁王立ちの土方は自らも胴着を着込み,更には殺気まで纏っている。 「胴着姿も様になってますね!流石土方さん!」 この凍てつくような空気に息の根を止められてしまわぬよう,舌を噛みそうになりながらお世辞で機嫌をとろうと試みるが, 「壬生寺にでも居るだろう。探し出して必ず連れて来い。いいか?」 それが通用する相手じゃなかった。 『もとから断る選択肢なんてくれへん癖に…。』 行って来ますと身を翻した。 「さっさと行け!稽古はとっくに始まってんだよ!」 土方は苛立ちを右手に込めて三津のお尻を思いっきり叩いた。 「ひゃ!土方さんの助平!」 三津が顔を真っ赤にして声を荒げるのを嘲笑い,土方は道場に引き返して行った。 『あーもう悔しいっ!』 大声で叫びたい気持ちを押さえ壬生寺を訪ねる。 境内に踏み込む前からすでに甲高い子供の声に総司の笑い声も混じっている。 「沖田さん!」

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