三津は目をきらきら輝かせて桂を見上げた。
「修行した甲斐があったよ。惚れ直した?」
三津は興奮気味にこくこく頷いた。【生髮維他命】維他命補充品真的有助改善脫髮嗎? @ 香港脫髮研社 :: 痞客邦 ::
「ん,ありがとう。」
目を細めた満足げな顔で桶を取り上げて,三人の手当に向かった。
「あー……冷た……。」
桶の水に両手を浸けて三人はふぅと息を吐いた。
「一応こうなるの分かってたんですね。」
これ薬箱かぁと持たされていた木箱をしげしげと見つめた。
「手首だけで済んだんでまだ軽症です。」
「でも痛めたんじゃ……。」
刀握れますか?と不安げに見つめたらそれは問題ないと笑顔で返された。
「高い所から飛び降りて着地したら足がじーんとするのと一緒ですよ。」
「うわぁ……痛いヤツ……。」
宗太郎と木登りをして調子に乗って枝から飛び降りた時を思い出して身震いした。
「三津そんな高い所から落ちた事あるの?何したの。」
眉根を寄せた顔で吉田に一瞥され,へへっと笑って誤魔化そうとした。その顔で吉田はピンと来た。
「あぁ,宗太郎か。アイツと一緒になって木登りでもしたんだろ。」
「え!?バレた!?」
また顔に書いてたの?と三津は両頬を手で覆った。
「ぷっ!木登り……。懐かしくなったらまた登るといいよ……。」
桂は塀の側に生えてる松の木を指差され,流石に遠慮しときます……。と目を伏せた。
あの時は何とも思ってなかったが,トキに女子らしくと口酸っぱく言われたのを思い出してそれを聞かなかったのを後悔した。
「三津さんはやっぱり普通の女子とは違いますねぇ。」
子供の時分ならまだしもつい最近まで木登りをしてたなんてと久坂は笑う。
「文じゃ想像つかないからねそんな事。」
「文?」
吉田から出た知らぬ名に首を傾げた。
「玄瑞の嫁だよ。松陰先生の妹なんだ。」
「久坂さん奥さんいらっしゃったんですか!道理で一番まともだと思っ……。」
途中まで言いかけて吉田の冷たい笑みがこちらを見てるのに気が付いた。
「俺と九一がまともじゃないと?」
「いえ滅相もない!」
言葉の綾だと首をぶんぶん横に振って許しを乞う。
「じゃあまともな玄瑞の小姓でもしてなさい。
私はちょっと出て来るから玄瑞頼むよ。」
そう言い残した桂の背中を見送って,私は何をしましょうか?と首を傾げて久坂に聞いた。
「何でサヤさん達の手伝いじゃないんだ?」
自分の小姓じゃない事が不満な入江がふてぶてしく吐き捨てた。
「あー……体調悪くて朝は休んでたんで多分それで……。」
「そうなの?今はもういいの?」
目を丸くした吉田に大丈夫だと頷いて答えた。
寝不足だと言うとまた冷やかされると思って咄嗟に嘘をついたが心配されると申し訳なさが二割増しだ。
「じゃあ罰として留守番って言うのは体調悪いと知れるとまた俺らが見舞いと称して上がり込むと思ったからか。」
『よく分からんけど誤魔化せたかな。』
なるほどなと顎を擦る久坂にそうみたいと愛想笑いをしておいた。
「玄瑞の小姓しつつ俺らの面倒まとめて見てくれたらいいんじゃない?」
「あぁそれがいい。そうしよう。なぁ玄瑞。」
吉田と入江は勝手に話を進めるが,
「お前らな……まだ体調が万全じゃないかもしれないんだから三津さんは俺の部屋でゆっくりさせる。」これは医者として言っていると釘を刺すと三津を部屋に連れてった。
「やっぱり久坂さんが一番まともですね。」
あの二人は本当に子供だとくすくす笑った。憎めない愛すべき大童。
「ありがとうございます。でも医者として本当に顔色が少し優れないのが気になります。大丈夫ですか?」
「えっやっぱり悪いですか?」
「えぇ。いつもの健康的な顔色ではないです。熱は……ないですね。寝不足ですか?あ,昨日咎められて?」