Eklablog Tous les blogs
Editer l'article Suivre ce blog Administration + Créer mon blog
MENU

Publicité

ゆくりなしな行動に出たが故に

ゆくりなしな行動に出たが故に、浅傷を負って帰って来る事も多々あるのだ。 今は事を為す前に、予(あらかじ)めの下見や試練を致すようにしておる故そんな事態にはならぬが、 いつひょっこりと、うつけの儂が顔を出して来て、とんでもない大事を引き起こすか分からぬ」 「……」 「そうなった時は、その刀を抜いて、うつけとなった儂を諌めて欲しい。無論、万が一の時は儂を刺し殺しても構わぬ」 「そ、そのような…っ」 「良いかお濃。我らは昨夜、真の夫婦になった。https://plaza.rakuten.co.jp/aisha1579/diary/202406210001/ https://blog.goo.ne.jp/debsy/e/e3b1815e31845a360157814215736ea2 https://freelance1.hatenablog.com/entry/2024/06/21/211935?_gl=1*1jjy9wk*_gcl_au*MTY2OTkwNTc4OC4xNzE4OTcyMTIz   ──じゃが、儂とそなたの戦はまだ終わってはおらぬ」 信長は立ち上がり、居丈高に姫を見下ろした。 「互いが互いを認め合っていてこそ本当の夫婦というもの。今は信頼を築いておっても、先々でどのような亀裂が入るか分からぬ。 少なくとも儂が天下取りを志す以上は、いずれ、蝮の親父殿とも膝を突き合わせる日が来るであろうからな」 「殿に忠誠を誓った私が、再び斎藤家に寝返る日が来ると、そうお思いですか?」 真摯な面持ちで訊く濃姫に、信長は笑いながらかぶりを振った。 「いや、思うてはおらぬ。今の儂はそなたを信じておるからな」 「殿…」 「だからこそ、これからも戦を続けて、互いの信頼を高め合おうぞ。お互いが、唯一無二の味方と思える程にな」 信長は和やかに微笑むと、夜着の裾を蹴るようにして捌き、足早に寝所から出て行った。 「唯一無二の味方──」 夫が言った言葉を呟きながら、濃姫は返された短刀を胸の上でギュッと抱いた。 心の中が春の陽のような温もりに溢れ、唇の両端が自然と持ち上がった。 姫はそのまま、布団の上で胎児の如く背を丸め、身を縮めた。 全身から仄かに愛しい夫の香りが漂ってくる。 「ええ…お相手致しまする、殿。このように面白き戦ならば、幾らでも」 独りごちる姫の顔に、明日を夢見る少女のような屈託のない微笑が浮かんでいた。 同日の朝五つ刻(午前8時頃)。 朝餉を済ませた信長は、勝三郎ら側近たちを連れて、大急ぎで馬小屋に駆け込むと 「皆急げ!もたもたしている暇はないぞ!」 叫びながら自身の愛馬に跨がり、城門へと向かった。 「開門じゃ!開門ーッ!」 信長らが馬に乗って駆けて来るのを見て、門番たちが慌てて門を開けにかかる。 すると横からサッと政秀が飛び出して来て、両の手足を大の字に広げながら、城門の前に立ちはだかった。 信長は「あっ」となり、瞬時に手綱を引いた。 「爺!!急に飛び出すでない!危ないではないか!」 遺憾そうに眉根を寄せる信長に、政秀は険しい表情で叫んだ。 「殿!またこのような朝早くから、いずこへ参られまするッ!?」 「百姓らの田畑じゃ!昨夜の嵐で作物に被害が出なかったかどうか見て参る」 「なりませぬ!そのような事は家臣たちお任せになり、殿は城での御公務に専念なさって下さりませ」 「百姓らの田畑を見回り、被害に合っていれば手助けを致すのも立派な城主の仕事じゃ!行って何が悪い」 「でしたら、せめて身形くらいはきちんとなさって下さいませ!また左様なだらしのない格好をなされて…。 それでは那古屋城主、織田家ご嫡男としての威厳と品格が損なわれまする!お改め下さいませ!」

Publicité
Retour à l'accueil
Partager cet article
Repost0
Pour être informé des derniers articles, inscrivez vous :
Commenter cet article